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悪質サイト:銀行振込と収納代行業者について|騙され女の逆襲
怪しいなと思ったらサイト名やサクラの名前で上のキーワード欄から検索してみてください!

悪質サイト:銀行振込と収納代行業者について

悪質出会い系サイトや悪質占いサイトでよく利用される料金の支払い方法は、以下の3つがほとんどです。

  • 銀行振込
  • クレジットカード決済
  • コンビニ決済

今回は、この中でも銀行振込について調べたことをまとめてみました。

悪質サイトと銀行振込

私が紹介している悪質サイトは、海外の会社が運営しているところも多いですよね。
しかし、運営会社が国内外の会社かどうかにかかわらず、多くのサイトで銀行振込によるポイント購入が可能になっています。

例えば、eBayやBUYMAといった海外の通販サイトでクレジットカード決済・コンビニ決済以外で買い物をするとなると、
・eBayの場合はPayPalを通しての口座振替
・BUYMAの場合はPay-easyを介しての銀行振込
というように、なんらかの決済サービスを通した形でなければ支払いは不可能です。

BUYMAガイド

利用可能なコンビニ・金融機関 注文手続き 支払い方法の確認手順 セブン-イレブンでの支払いについて セブン-イ…

Wise

eBay(イーベイ)で買い物する方法を解説!初めての人でも分かりやすいよう、eBayの使い方をステップバイステップで紹介…

しかし、一部の悪質占いサイトを除き、悪質出会い系サイトでこれらの決済サービスを通したコンビニ支払や銀行振込…というのは見たことがありません。
ではどうして銀行振込の対応ができるのでしょうか?

そんな疑問から、国内外問わず悪質出会い系サイトで銀行振込が用いられているときの仕組みについて、私なりに調べてみました。

収納代行業者を利用している

利用者と悪質サイト運営会社の間に、「収納代行業者」を挟んでいるケースです。
運営会社が海外だった場合は言わずもがなですが、国内の会社が運営している場合でも収納代行業者を利用していることが多いです。
悪質サイトより銀行振込の指示を受けた際、その振込先は収納代行業者名義の口座を指定されることが多いです。

収納代行業者については、この後ご紹介します。

自分たちですべて管理している

国内の悪質サイト運営会社ですと、収納代行業者を利用せずに悪質サイト運営会社自身で決済管理をしているところもあります。
この場合、振込先は運営会社の口座を指定されます。

収納代行業者について

収納代行とは?

ざっくりいうと、収納代行とは、直接の事業者に代わって顧客から商品代金や利用料金を回収し、お金の管理を一括化するサービスのことをいいます。
収納代行業者は、その中でも主にコンビニでの収納代行サービスをメインに提供する業者を指していることが一般的のようです。

確かに、公共料金やネットショッピングしたときの代金はコンビニで支払うことができますよね。
しかも、たいていどこのコンビニでも支払い可能=24時間都合のいい時間で支払いができるという便利さを兼ね備えています。
収納代行を利用すると、このように顧客にとっても便利な支払窓口を複数設置することができるため、事業者は売上の回収や管理が効率的に行えるというメリットがあるようです。

また、この時私たちは振込票や支払番号を使って支払いを行います。これ自体、収納代行が提供している決済サービスです。
振込票や支払番号そのものが、支払いを管理するために必要になるというわけです。

以前、コンビニ決済についてまとめましたが、あの決済も収納代行を介した決済方法になります。

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収納代行を利用した時の大まかな流れは以下の通りです。
※ネットショッピングを例とした場合

  1. 購入者が商品を購入する
  2. 購入者は通販サイトから提供された払込情報をもとにコンビニで支払う
  3. 購入者の支払情報が収納代行業者を通して通販サイトに届く
  4. 通販サイトは購入者に商品を提供する
  5. 収納代行業者は①で支払われた商品代金を通販サイトへ入金する

図にするとこんな感じです。

収納代行業者とは、上で説明したように収納代行サービスを提供している事業者になります。
では悪質出会い系サイト、しかも料金の支払いが銀行振込で行われる場合に登場する収納代行「業者」とは、一体どんな存在なのでしょうか?

「出会い系サイト」で登場する収納代行業者

私なりに調べた結果、ここで登場する収納代行業者は、上記のように特別な決済サービスなどを提供しているわけではなく、利用者が支払った料金を運営会社に代わって回収することのみに特化した存在だと考えられます。(実際、私の場合も複数の会社名義の口座が登場していました)

収納代行業者が登場する理由として、悪質出会い系サイトの運営会社自身が保有している口座はたびたび凍結(ロック)される場合があるからなんです

収納代行業者を介したときは、こんな流れになります。

  1. サイト利用者が銀行振込払いでポイントを購入
  2. 悪質サイト運営会社は振込先として収納代行業者の銀行口座を案内する
  3. 利用者は収納代行業者の銀行口座に料金を振り込む
  4. 収納代行業者は③で行われた振込を確認し、運営会社へ入金する

図にするとこんな感じです。

利用者が支払った料金は収納代行を経由して運営会社に納められます。
一般的な収納代行の流れに比べると、いたってシンプルですね。

問題点

問題なのが、実はここで登場する収納代行業者は全部が全部優良なものではないんです。
これに関しては、国民生活センターからの注意喚起もあるほか、「サクラサイトに加担した収納代行業者の不法行為責任を認めた事例」として実際に裁判も起きています。

(以下、東京地裁 平成29年5月10日 事件番号:平成27(ワ)34283号 事件名:損害賠償請求事件より)

主文
1  被告株式会社クラスティ及び被告Y1は,原告に対し,連帯して,1703万9000円及びこれに対する被告株式会社クラスティについては平成27年12月20日から支払済みまで,被告Y1については同月16日から支払済みまで,それぞれ年5分の割合による金員を支払え。
2  被告株式会社フロンティア及び被告Y2は,原告に対し,連帯して,255万2000円及びこれに対する被告株式会社フロンティアについては平成27年12月26日から支払済みまで,被告Y2については同月16日から支払済みまで,それぞれ年5分の割合による金員を支払え。
3  原告のその余の請求を棄却する。
4  訴訟費用は,原告並びに被告株式会社クラスティ及び被告Y1について生じたものについては,これを5分し,その1を原告の,その余を被告株式会社クラスティ及び被告Y1の各負担とし,原告並びに被告株式会社フロンティア及び被告Y2について生じたものについては,これを5分し,その4を原告の,その余を被告株式会社フロンティア及び被告Y2の各負担とする。
5  この判決第1,2項は,仮に執行することができる。

これは、悪質サクラサイトの被害にあってしまった被害者が、2つの収納代行業者とその代表取締役に対して損害賠償請求を行った事件です。
裁判所は以下のように判断し、収納代行業者に対して損害賠償を命じています

  • 収納代行業者とその代表取締役は、自分たちの行為を振り込め詐欺でいうところの「出し子」に当たると十分に認識していた
  • そのうえで、サイト運営者と一体となり詐欺行為を行っていた

つまり、悪質なサクラサイトと悪質な収納代行業者がグルになって詐欺を働いていたということです。

サイトの運営会社から、運営会社名義以外の振込先口座を案内された場合は十分にご注意ください!

その他

飛ばし口座を使用している

飛ばし口座とはこんな口座です。

  • 他人から買った口座
  • 他人から承諾を得たうえで名義を借りて開設した口座
  • 他人から承諾を得ずに身分証明書などを悪用し、開設した口座

いずれにしろ、収納代行業者名義でも運営会社名義でもない、要は他人名義の口座です。

当然、まともな運営会社であればこれは使用しません。
なんのために他人名義の口座をわざわざ用意する必要があるのでしょうか?
足がつかないようにしているとしか思えないですよね。
お金が振り込まれたらさっさと抜き出して逃げてしまうことを前提にしているとしか私には考えられません。

この飛ばし口座については、身分証明書などを偽造して開設される、いわゆる「架空口座」が規制されたために用いられる口座だと私は予想しています。
※あくまでも私の予想です。

飛ばし口座への振込による詐欺被害にあった場合、どのような救済方法があるかは後ほどご紹介します。

ここまでのまとめ

サイト利用時に銀行振込でポイントを購入する場合は、必ず運営会社名と振込先口座の名義が同じかを確認しましょう!
振込を選ばない場合でも、サイトを利用し始める時点で運営会社情報を確認しておくのは詐欺被害にあわないためのポイントの一つです。

振り込め詐欺救済法

振り込んだ先が飛ばし口座だとわかった場合、どうしたらいいのでしょうか?
そんなときの救済方法のひとつとして、犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(通称:振り込め詐欺救済法というものがあります。

(目的)
第一条 この法律は、預金口座等への振込みを利用して行われた詐欺等の犯罪行為により被害を受けた者に対する被害回復分配金の支払等のため、預金等に係る債権の消滅手続及び被害回復分配金の支払手続等を定め、もって当該犯罪行為により被害を受けた者の財産的被害の迅速な回復等に資することを目的とする。

犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(平成十九年法律第百三十三号)

つまり、振り込め詐欺救済法とは、振り込め詐欺などの被害者に対して、その被害回復の助けとなることを目的に作られた法律です。

それはいいとして…条文の中に出てくる被害回復分配金ってなに?って感じですね。
この法律で定められた被害回復の方法としては、【犯罪利用された銀行口座をロック(凍結)し、その口座の中に入っている預金を申請があった被害者へ分配する】というものです。
被害回復分配金は、このお金のことを指しています。

分配金を受けるまでの流れは以下の通りです。

  1. 被害者は警察や弁護士、司法書士へ相談し金融機関に申し出する
  2. 犯罪利用された口座について、預金保険機構がHP内でお知らせする
  3. 被害者は振込先口座が②のお知らせに載っているか確認する
  4. 預金保険機構は被害分配金の支払申請を受け付ける旨、HP内でお知らせする
  5. 被害者は④の案内に従って振込先金融機関へ支払申請する
  6. 金融機関は被害者へ被害金を分配する

預金保険機構のHPはこちらです。

被害にあってしまった、あるいは、この口座もしかして…という心当たりがある方は、先に預金保険機構内で該当口座について調べてみるといいかもしれません。

流れについて、全国銀行協会のHPがとてもわかりやすかったのでご紹介いたします。

一般社団法人 全国銀行協会

[振り込め詐欺等の犯罪により、金融機関の口座に振り込まれ滞留している犯罪被害金を、被害に遭われた方に支払う手続き等につい…

さて、流れについては説明しましたが、ここで注意なのが分配金は必ず被害額分を受けられるわけではないという点です。
理由はこちら↓

  • 犯罪利用されたと判断されなければ該当の銀行口座はそもそも凍結されない
  • 凍結後、一定期間内に口座名義人からの異議申し立てがあった場合は手続きが中止・無効になる
  • 凍結されても口座内に預金がなければそもそも分配できるお金がない
  • 該当口座内に預金があっても、分配される金額は口座残高や被害者の人数、各被害金額によって按分される

こんな感じです。

銀行口座は日々の生活管理に必要不可欠です。
上から二つの理由を見ると、だからこそ、被害者を助けるための法律とはいえ扱いには十分に注意しているということがわかります。

詐欺被害にあったらどうしたらいいの?

悪質サクラサイトの詐欺被害に遭ってしまった…この記事にあるような収納代行業者へ振込をしてしまった…そんなときどうしたらいいか、万が一のために私の経験も踏まえてまとめてみました。
何もないことが何よりですが、もしもの時に備えてこちらをご参照いただければ幸いです。

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